ツインレイに出会ってしまった!-4『トラウマ浄化』
それから、私たちは、お互いに何かと仕事にかこつけて、打ち合わせしたり、食事をしたりした。
不思議なのは、彼に会うたびに、ぜんぜん関係のない過去の記憶が蘇り、いま置かれていた環境に疑問を感じたこと。
彼は常に私優先で、自分自身の意見を押し付けたり無理に動かそうともしなかった。
常に自分自身のやりたい事を優先して、私を支配していた夫との差を感じたし、初めて私自身の価値を知った。
私は幸せになる価値のある人間なんだ!そう強く思えた。
じつは長い間信じていた夫に裏切られた経験が何度かあった。それでも許そうと努力していた自分。それは、本当に自分自身の魂のためだったのか?と、疑問に思い始めた。
本当は傷付いていたのに、なぜ、そこから立ち去らなかったのか?
なぜ許そうとしたのか?
なぜ仲が良いと演じていたのか?
許すことで人は優しくなれる。
自分自身が救われる気持ちになる。
だけど、その一方で、傷付いた心は、封じ込められてしまう。
彼の話すわずかな言葉、
その声が心の中のずっと奥深くの真っ暗闇の森の奥の奥のカギがかかった場所に届いたような感覚を覚えた。
ひとつひとつの音が、その部屋の扉の隙間という隙間から、スルスルと入ってきて、扉を見えないようにジャングルのように守っていたツルや枝や樹々が、ミシミシ音を立てて崩れていくような気持ちがした。
封じ込められていた扉の奥には、ものすごく辛かったのに、辛いと感じることすら閉じ込めてしまった気持ち、我慢してきた涙、見ないようにしてきた自分の姿、勘違いして自分を責めていた事など、さまざまな負の感情がたまりに溜まっていた。
今まで、そんな奥の扉の存在など、気づきもしないでいた。
それが、彼と会う前後に、ひとつひとつ姿を現しはじめた。
凍りつかせ、感じないように封じ込めていた感情。
それらはゆっくりと解凍され、その痛みを時間を超えて味わった。過去のその時期に引き戻され、身体が持たない!と思うほど、感情が振り回された。
そして、あまりにも自分が傷付いていて、生きる気力すらなくなっていることにも気付いた。
彼は温かな太陽のように、ずっとずっと私を照らし続けてくれ、私は彼に話すつもりもなかった過去の話をポツリポツリと伝えた。
そして、彼も同時期に私と同じことを考えていたり、私が話す言葉が彼の過去の記憶を呼び戻すことになっていることを知った。
お互いの声によって過去の封印を解かれたかのようだった。
ただ、ツインレイにはよくありがちだけれど、私も彼も既婚者。
一瞬にして、同時にお互いに惹かれて歩み寄ったけれど、それ以上は、進むことが出来なかった。
このブログに書き綴る日々のなかで、これから2人がどうなるのか、そもそもツインソウル、ツインレイというのは存在するのか、また、彼らとの出会いの中で私が出会ったさまざまなスピリチュアル関係の書籍、人々について書き記そうと考えた。
そのことが、すこしでも誰かのためになったなら、本当に嬉しい。
(つづく)
●今日のお花
柔らかく差し込む陽の光とオレンジの花